SHIRAHAMA TOPIC
日本書紀にまで遡る歴史を持つ、南紀白浜温泉。温泉湧出のしくみについては、日本列島を覆うどの火山帯にも属していないにもかかわらず、温泉が湧き出ていることが長い間不思議とされてきたが、近年の研究で、火山性の温泉ではなくフィリピン海から潜り込んだプレートから滲出した高温の地下水が滞留しているものであることわかってきている。泉質は「弱アルカリ性低張性高温泉」に分類され、神経症筋肉痛関などの適応性が知られている。また弱アルカリ性の泉質であることから、美肌の湯とも考えられる。
白良浜を中心に海岸沿いには温泉施設が広がっており、周辺には太平洋に面し岩に打ち寄せる波を感じながら入用できる露天風呂「崎の湯」や、砿湯と行幸湯の2種類の源泉が楽しめる「牟婁の湯」、白良浜海水浴場に隣接し水着で入れる温泉露天風呂「しらすな」などの6つの共同浴場や足湯などが点在。
日本書紀や万葉集にも登場し、歴代天皇をはじめ多くの宮人たちが訪れた1350年余りの歴史を持つ由緒ある温泉。白良浜の散策と合わせて、外湯めぐりも楽しんでみては。